本事業は、奈良県の茶生産地帯である奈良市、天理市、月ヶ瀬村、都祁村、山添村、室生村の2市4村に広がる地域の山林等430haを開墾し、茶園畑 309ha、普通畑46ha合わせて355haの農地造成と不整形な水田355haの区画整理を併せて施工され、農業経営の規模拡大と農地の集団化によっ て生産性の向上が図られた。また、かんがい用水の安定供給を図るため、淀川水系遅瀬川に上津ダム(総貯水量5,600千t)が築造され、造成畑355ha 及び既成畑1,067haに畑地かんがい用水供給と区画整理区内水田231haへ用水補給を行うための幹線水路(総延長84.7km)が施工された。